トナー印刷とはコピー機と同じ構造の機械で行う印刷のことで、別名「オンデマンド印刷」とも呼ばれています。オンデマンド印刷とは版の必要ない印刷方法のことで、パソコンで作ったデジタルデータをそのまま印刷することができます。そのような特性であるため「早い」「安い」がモットーとなりますが、大量印刷には向きません。品質に関しては、現在ではかなり向上しており、細かな文字の印刷などはインクよりもシャープに表現できます。そして、トナーが落ちたり滲んだり褪せたりすることはありません。
しかしながら、粉末粒子であるトナーを静電気で紙に集め、熱と圧力で定着させるので微細な色の表現は苦手です。また、粉末の特性上、凸凹紙への印刷も苦手です。熱と圧が加わりにくい厚手の紙への印刷も苦手です。シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK)の4色だけを用いて印刷します。